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おくりびと

9月13日にロードショーが始まったばかりの映画「おくりびと」を、珍しく封切1周目に観にいってきた。

聞きなれない職業ではあるけれど、「納棺師」の物語である。

納棺師とは、ご遺体を清め、棺に納める儀式を受けもつ方々のこと。

葬儀社の内製である場合もあるのだろうけれど、本作のようなプロの納棺師もきっといるのだろう。

映画は、花丸5重丸くらいに素晴らしい快作である。

納棺師という種の職業に携わる方々がさらされる偏見、疎遠な目、一方で言葉では語れないほどの使命感や充実感。その両輪を見事に描ききっている。

現実に、こういった職業に縁のある方には、またとない応援歌のような映画だと思う。

日本人のこころに訴えかけるこの作品は、邦画ならではの素晴らしさを凝縮しているともいえる。

劇中、ある登場人物のこんな言葉が印象的だった。

「死というのは門なんですよ」

人は、死という門をくぐって次の世界へ旅立っていくのだという。

門をくぐるときに、メイクさんがいたり、衣装さんがいたり、演出家がいたり、観客がいたりとセットのように仕組まれるけれど、ただの通過点だという考え方だ。

これは宗教や信仰によって考え方がさまざまあるだろうけれど、映画を観ているとこの言葉が身体にすーっと入っていくようだ。

多くの人に観てもらいたいホントにいい映画だった。

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